1 趣 旨
「自分の力で働いて、お金を得て、生活してゆく。そんな当たり前の事を障害を持つ仲間と共に力をあわせやってゆきたい」という理念のもと、1984年11月に設立した「共働作業所あるむ印刷工房」は、1992年5月、神奈川県大和市より「障害者地域作業指導要綱」に基づく障害者地域作業所として認可を受け、「障害者地域作業所あるむ」と名称変更をして新しいスタートを切りました。 近年のバリアフリー・ユニバーサルデザイン等の普及とあいまって、ノーマライゼーションに基づいた障害者福祉の前進は目を見張るものがあります。しかし、全国6000箇所にものぼる作業所の拡大も、あるむを始めとして、人的財政的な困難を伴うとともに、法外事業であるため、公的社会的に認知されることに乏しく、脆弱な運営体制を余儀なくされています。更に、法外組織であるが故に、作業所運営に必要な諸々の契約締結などにも個人契約や個人名義等を余儀なくされており、作業所の安定性はもとより継続性・将来性にも不安を生じております。 1998年12月に「特定非営利活動促進法」が施行され、従来様々な形で行われていた市民運動やボランティア活動などにも光が当たるようになりました。こうした中、わたしたち障害者地域作業所あるむも、早急に法人化を果たし、作業所運営の安定性と継続性を創りだし、地域福祉・障害福祉のさらなる発展の一翼を担いたいと考えています。
2 申請に至るまでの経過